グリーンが風を運んでくれるカフェ
一軒家カフェが気になる。
駅から20分歩いた先に
古民家カフェはもちろん素敵だけど、古民家でなくとも、一軒家風のカフェは探すとけっこうあって、共通するのはどこも駅から遠い(;^_^A
先日、友人との再会の場所に選んだのも、そんな一軒家カフェ。西船橋駅から北へ向かって歩くこと20分、10分を過ぎるころからは歩く人もまばらになり、住宅街へ。そのうち、道の両側に並ぶ家と家の間隔が大きくなってきたことに気づいた。
あっちもこっちも、広大な敷地のお屋敷!
友人と「この敷地なら6軒は建つよねー」などと話しながら、目的の「arles cafe(アルカフェ)」を目指した。
歩いている人もほとんどいない閑静な住宅街。こんなところにカフェがほんとにあるのかな……そう思いながらグーグルマップを片手に歩き続けると、突然、真っ白の看板が目に入った。
「arles cafe」
と、書いてあるけど、入口が見当たらない。目の前に数段の階段があって、その上は普通のお宅の玄関のように見える。ふと視線をずらすと、脇にはグリーンが爽やかに生い茂り、奥へと脇道が続いている。そちらへ誘うかのように「天然酵母パン販売」の立て看板が立っていた。
ほう。こっちか。
その脇道を入っていくと、中庭になっていて、幾つかのテラス席。グリーンのカーテンに覆われた涼しげなテラス席だ。その横に可愛く小さな入口があった。
この時点でワクワク度アップ。小さな入口から店内へ入った。
案内されたのは二人用テーブル席。壁一面の大きな窓越しに、グリーンの中庭が見渡せた。窓枠が額縁の役割を果たしていて、日差しを浴びて風に揺れるグリーンが大きな絵のように感じられる。
クレープが作り出す世界観
時刻は午後2時30分。カフェタイム。ガレットとクレープ、どちらも惹かれたけれど、ここはスイーツを求めてクレープをチョイス。
シュガーバター、バターキャラメル、チョコソース、アカシヤはちみつといったクレープ生地の味を選んで、そこにトッピングをいろいろ追加できるようになっている。バニラアイスやアーモンドといった定番から、焼きバナナ、パールクラッカン、キャラメリゼアーモンドなど、ちょっと気になるトッピングまでいろいろ選べる。ワクワク度、さらにアップ(#^.^#)
どれも魅力的だったけど、初来店なので、お店オリジナルのトッピングを頼んだ。きっと、適当に自分で選ぶより味のバランスが絶妙に違いない。で、目の前にやって来たのがこれ!
アカシヤはちみつのクレープ生地に、チーズアイス、アーモンド、ドライフルーツなどがふんだんにトッピングされて、1つの美しい世界を作り出していた。
ここにナイフを入れて崩してしまうのがもったいない!
……なんて言ってたら、チーズアイスが溶けてしまうので、早速いただく。
美味しい♡ おしゃべりもはずむ。
エアコンが必要ない空間とは?
普段は必ずと言っていいほどホットコーヒーなのだけど、20分のウォーキングで汗ばんでいたので、珍しくアイスコーヒーを選択。
濃いホットコーヒーから丁寧に淹れてくれたであろうアイスコーヒー。しっかりコクが感じられて体に染みた。
実は炎天下を20分歩いて汗をかいてたどり着いた私たちには、最初、テーブルについたときは店内が暑く感じられた。だから、アイスコーヒーだったわけだけど、汗がひくにつれて、何とも快適な空間だということに気づいた。
外の気温は27度の夏日。それでも、グリーンカーテンに覆われた店内は、エアコンなんてついてない。
直射日光はグリーンが遮ってくれてるし、自然に開け放たれた窓からはときどき優しい風が吹き抜ける。
夏日ともなると、普通、カフェやレストランはエアコンが効いている。冷房で冷えた店内は、たしかに入った瞬間は気持ちいいけど、10分後には肌寒く感じ始めて、上着を羽織り、それでも結局、体が冷えてくるから、そうそう長くは居られない。
ここには、そんな心配は無用だった。クレープをいただきながら、おしゃべりに花を咲かせていると、あっという間に2時間が経過。4時半の閉店時間を迎えていた。それほどに、店内は寒くもなく、暑くもなく、たくさんのグリーンが心地よい風まで運んでくれていた。
一軒家カフェって、エアコンに頼らないのも共通点かも。
ちなみに、この近辺にお屋敷が多いのは、昔からの農家さんが多いんだって。帰り道に気を付けて見てみたら、お屋敷の門の前で、無人販売の野菜が並んでいるところもけっこうあった。すでに売り切れている野菜も多い。
今度はランチタイムに来てみたい。
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