陽射しに焼かれ、何とか家にたどり着く

日々のこと

コーヒー

この暑さは、ただごとではない。日本は、いや、地球はいったいどこへ向かっているのだろう。

よく知る道のりが、果てしなく

昨日、片道20分の距離を歩いた。知らない道じゃないし、外を歩くのは目的地に着くまでで、そこからは屋内だからと、サンバイザーをかぶって軽装で向かった。

最寄り駅から目的地までは徒歩20分。その道のりが、いつになく長かった。

まだ着かない? まだ?……

と思いながら、炎天下を歩いた。広い道路脇の広い歩道。日光を遮るものは何もなく、目的地に到着するほか、暑さから逃れる術はなかった。

普段なら気持ちいいウィーキング距離なのに、この日は苦行。日傘を持たずに外出したことを心底、悔やんだ。

用事を終えた時間帯は正午過ぎ。陽射しはさらに強くなり、駅までの道のりも朝より遠かった。

信号待ちがつらい。じっとしていたら、私自身が目玉焼きになりそう。せめて動いているほうがいいように思えて、信号待ちをやめ、別の道から駅を目指した。

いつもと違う道。見覚えのない道。

ふと、ある看板が目に飛び込んだ。

「エトナコーヒー」

その横に、「珈琲豆問屋」と書いてある。

そういえば、ちょうど自宅のコーヒー豆が切れるころだ。ここで豆を買ってみよう。何より、この陽射しを逃れたかった。

インカ帝国の町・マチュピチュ

店内は、焙煎前の生豆が麻袋のまま、所狭しと並べられている。焙煎済みの茶色いコーヒー豆を見慣れているので、淡い黄褐色の生豆を見ると、改めて「コーヒーって植物なんだなぁ」と思う。

マスターに聞くと、豆200gなら5~6分で焙煎してくれるという。

素敵だ!

ほんとは100gずつ2種類頼みたかったけど、問屋の最小注文単位は200g。さすがに2種類頼んで400gを持ち帰っては、新鮮なうちに飲み切れない(・_・;)

早速、店内をゆっくり見て回り、あれもいい、これもいいなと悩んだ末、「マチュピチュG1天空」を200gを注文した。

アンデス山脈、標高2400mの断崖に、インカ帝国時代に築かれた謎深き都市・マチュピチュ。かの地で有機栽培されたコーヒー豆が、私を呼んでいるように感じたのは、まあ、気のせいだろうけど。

黄褐色の生豆が、焙煎機の中で踊り出し、5分後にはこんがり中煎りのコーヒー豆に生まれ変わった。

その豆を手にして、ちょっぴり元気になった私は、また炎天下を駅に向かってウォーキング再開。

正午過ぎの炎天下はシャレにならない熱気で、ジリジリと焼かれていく。帰宅したら、マチュピチュでアイスミルクコーヒーを作って飲もうと、それだけを考えながら、とにかく歩いた。

家に到着した途端、崩れ落ちるようにソファに身を沈めた。動けない。まいった。

暑さにやられるってこういうことなんだ。コーヒーを淹れようと立ち上がるまでに、裕に1時間はかかったと思う。

外出するときは、日傘を持って!

昨日の教訓。

ほんの数分でも、日傘を持たずに出かけてはいけない。暑さをなめちゃいけない。

昨日はなんだかぼんやりしていていたので早めに眠ったのだけど、今朝起きても、まだダルい。

そういえば、一昨日、自転車で出かけようとして、自転車置き場で頭をぶつけたことを思い出した。ぶつけた場所を触ると、たんこぶになっていて、まだ痛い。

今朝のダルさは、昨日の陽射しのせいか、それとも、このたんこぶか。はたまた、両方なのか……。

どちらにせよ、この暑さは尋常じゃない。そういえば最近、怪我が絶えないなぁ。こういうときは、要注意だ。

とにかく今日は家でゆっくり過ごそう。

 

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