コロナ禍の「母の日」
今日は母の日。
ずいぶん前から、母が今嬉しいことは何だろう…と考え、お店を巡ってもみたが、今ひとつピンとくるものに出会えなかった。
大切だからこそ…
コロナ禍の1年半、ほとんど父母に会えない日が続いている。実家に届いた蜜柑をお裾分けしてもらうときも、最寄り駅で、お互いマスクをして、ほんの短い時間で受け渡す。
せめて手を握りたいけれど、代わりに、肘と肘でタッチする。
いつまでこんな状態が続くのだろう。昨年1年間は仕方ないと思えた。来年には存分におしゃべりできると思っていたから。ところが2年目に突入した今も、収束どころか変異株の出現で脅威は増すばかり。さすがにつらい。
でも、万が一、私が無症状でコロナを持っていて、それを母にうつしてしまったら…と考えると、やっぱり怖いのだ。
会えないから、よけいに思いが募る。だからなのか…母の日に、逆に、普段のように気軽に贈りものを選べなくなった。モノより何より、以前のように、ゆっくりお茶を飲みながら語り合える時間がほしい。
それが叶わない今、いったい何なら母は喜んでくれるだろう。考えても答えが出ないまま、迎えた母の日。今日は電話して、直接、声を届け、そして声を聴こう。
芍薬が咲いた!
5日前、ダイニングテーブルに一輪の芍薬の蕾を活けた。まだ額(がく)に覆われて、何色の花が咲くのかも分からない蕾だった。2日間、蕾は固く閉じていた。
3日前、結び目がほどけるように蕾が緩み、白い花びららしきものが見えてきた。
一昨日、蕾は少しずつ膨らみ、白い花を咲かせることがはっきりわかった。
昨日、蕾がほぐれてきた。夜には開きそうになるまでに。
そして母の日の今朝、いっきに花びらが開き始めた。午後3時にはここまで咲いた。
そうか、この子は、母の日に花開くつもりだったんだ。なんだか愛しい。
この芍薬を、感謝の気持ちを載せて、母に贈ります。
お母さん、いつも見守ってくれてありがとう。
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