変わらぬ毎日を送る娘

日々のこと

すずらん

溺れる

およそ1カ月、ブログに向かえないでいた。仕事のこと、夫のこと、コロナのこと、これからのこと……いろんな考えごとがいっきに私の中になだれ込んできて、少し溺れそうな1カ月だった。

現状は、コロナ禍で外出さえままならない毎日。ほとんど家にいるのに、溺れそうになる。溺れるときって、そんなもんだ。

コロナ禍がこんなに長引くとは思っていなかった。冷静に考えれば、伝染病が1年で収まるはずがない。天然痘や結核しかり、撲滅や「治る病」への道のりは、どうあがいても100年単位の年月が必要なのかもしれない。

そう考えると暗澹たる気持ちになるが、宇宙時間に思いを馳せると、ほんの一瞬の出来事でもあるのだろう。

身動きできないスパイラル

コロナに振り回され、多くを諦めた1年半。そして今また日本は、これまでにない感染爆発を起こしている。その真っただ中にあって、私たちはどう生きていったらいいのだろうか。

ワクチン推奨と言われて久しいが、そのワクチン、打ちたくても1回目すら打てない現状。この様子では、1回目が打てるのは秋も深まるころになりそうだ。ならばそれまで活動停止を続けるのか?

人生100年、折り返しの50歳を過ぎた今、いつ収まるとも知れないコロナとやらに足止めされたまま、貴重な年月を棒に振りたくはない。大事な人たちと会えない日々を送るなんて、まっぴらだ。

その一方で、私が動くことで、その大事な人たちにコロナを運んでしまったら……と恐怖にも似た思いが立ち上がり、結局、身動きできないスパイラルにはまり込んでしまうのだ。

遊ぶ。走る。また遊ぶ

そんなとき、私を元気づけてくれるのは娘の存在だ。

家の中で、コロナ禍やら夫のことやらで溺れかけているとき、ふと顔を上げると、そこにはいつも、この猛暑の中、外で遊びまくって、顔にマスク跡をくっきりつけてニッと笑う娘がいる。

コロナ禍で、ほぼどこにも連れていってやれない夏休み。

そんな夏休みを娘自身がどう思っているのかはわからないが、毎朝6時半に公園に集まってラジオ体操。「ラジオ体操」は集まる名目で、その後のブランコからの「靴飛ばし」が目的のようだ。

さらに午後2時半には、また同じ公園に集まる。人数が少ないと、友人宅を片っ端からピンポンしまくって人を集めるらしい。出遅れると、ウチにも「ピンポン」攻撃がやってくる。昭和育ちの私にはなんとも懐かしくほほえましい光景だ。

ブランコとジャングルジムを基地として、公園中を駆け回って日が暮れるまで遊ぶ。ときには、友人宅の庭にお邪魔してゲームすることもあるようだが、そこは親同士、目をつむる。

そんな日々だから、当然、勉強は二の次、三の次。「宿題しなさい」が口癖になりつつある私だけど、そんな言葉はどこ吹く風。聞いているやらいないやら。そんな娘の姿に目を吊り上げながらも、一方で、妙に元気をもらう。

コロナ禍だろうが何だろうが、遊ぶ。走る。また遊ぶ。この日々が続いている限り、大丈夫だ。この日々だけは何としても守りたい。

今日は8月10日。2年ぶりの甲子園が開幕した。石川県代表の小松大谷高校・木下仁緒キャプテンの選手宣誓にグッときた。

「人々に夢を追いかけることのすばらしさを思い出してもらうために、この夢の甲子園で高校球児のまことの姿を見せることを誓います」

 

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