もしや帯状疱疹?と思ったら、すぐ病院へ

日々のこと

ようやく体調が戻ってきた。

タチの悪い虫刺されだと思った

10日ほど前、朝起きたら腰のあたりが痛痒く、赤い発疹がいくつか出現していた。

タチの悪い虫刺されかな……

そう思って、1年前に皮膚科でもらっていた塗り薬の残りを綿棒で薄く塗った。けれど、翌日になっても痛痒さは変わらず、発疹も落ち着かない。

まあ、すぐには治らないよね……

翌々朝、発疹は数こそ増えていないものの、赤みと痛痒さが増し、一つひとつの主張が強くなってきた。さらに、奇妙なことに、発疹とは違う場所でピリピリした痺れのようなものを感じ始めた。顔を洗っていたら、頬がピリッ。洗濯ものを干していたら肘がピリッ。

ここで初めて嫌な予感がした。

午後、皮膚科に行ったら予感的中。発疹を見た瞬間、皮膚科医はあっさり、

「帯状疱疹ですね」

帯状疱疹は水疱瘡の再来?

帯状疱疹の原因は水疱瘡と同じウイルス。幼少時代に水疱瘡になったことのある人は皆、治癒した後も生涯、水疱瘡ウイルスを体内に持っているけれど、通常、免疫力で抑えられていて、顔を出すことはない。

しかし、加齢や疲労、ストレスで免疫機能が下がると、ウイルスが活性化して帯状疱疹となって姿を現すことがある。50歳前後から発症率が高くなることは一応知っていたし、ここ数年、テレビCMでも「50歳になったら帯状疱疹のワクチン接種を」とやたら呼びかけているから気にもしていた。

それでも、数個の発疹を見ただけでは「帯状疱疹」という病名は思い浮かばなかった。

そもそも、帯状疱疹は発疹が帯状に大量に出るものだと思っていた。だから最初は「虫刺され」だと思った。医師曰く「それが落とし穴」だそう。様子を見て、様子を見過ぎて、「これはマズい」と思ったときにはウイルスが体中の神経に広がって重症化するケースが少なくないんだって。

私も2日間は様子を見てしまった。体の所々がピリッとし始めて、これは虫刺されではないんじゃないか、と初めて思った次第。私はそこですぐ皮膚科に行ったから重症には至らなかったけれど、けっこうギリギリだったんじゃないかと今は思う。

そんなタイミングで片頭痛!?

帯状疱疹とわかって2日間ほど、発疹部の痛みと、数カ所のピリピリ感、そして強烈な頭痛に襲われた。私は、この頭痛がいちばんつらかった。

医師から「帯状疱疹はウイルスが神経を這って体中に広がるので、その影響での頭痛だとしたら心配」と言われ、2日おきに皮膚科に通うことになった。この頭痛が帯状疱疹由来のものか、それともときどき現れる片頭痛が同時に訪れたものなのか。

幸い、頭痛は2日でおさまり、片頭痛のせいだったとわかった。

片頭痛よ、こんなタイミングで現れないでおくれよ……

治療開始が早いほうがいい

一方、帯状疱疹はというと、

発疹部が腰周辺なので、仰向けに眠ると擦れて痛い。横向きで眠るしかなく、夜は右に左に寝返りしながら細切れに眠った。

「帯状疱疹は疲労とストレスが原因なので、とにかくできるだけ安静に」と医師に言われた。「安静=横になる」だけど、横になって発疹部が擦れるのがいちばんつらい。昼間は横になれず、腰部を背もたれに触れないようソファに座って、本を読んだり、TVerで昔のドラマを見返したり。でも態勢がきついので、そうそう続かず。

常に痛みを抱えていると1日がとても長い。なかなか時間が経たないうえ、いつもは当たり前にしていることがなかなかできない。洗濯ものを干すのがしんどい。食事を作るのが大仕事に思えた。動くと、発疹部だけでなく、あちこちでピリッと痺れが走る。

そんなふうに4,5日を過ごし、少しずつ痛みが薄らぎ、「ピリッ」も和らぎ、動けるようになっていった。

帯状疱疹は治療開始が早ければ早いほうがいい。遅くなればなるほど重症化する。治療は「抗ウイルス薬」を7日間服用する。以上。とにかく早く飲み始めることが大切だ。

友人に話すと、経験者が想像以上に多いことにも驚いた。50歳前後からいっきに増えるみたい。発疹が顔や頭に出ることも少なくないそうで、そのつらさたるや想像に余りある。

とにかく、同世代の皆さま、草むらに分け入ったわけでもないのに、突如赤い発疹が現れたら、様子を見ずに、まず病院へ。

 

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