「ショパン国際ピアノコンクール」の日々

日々のこと

秋の夕日

10月9日(土)から4日間、夜更かしが続いた。「ショパン国際ピアノコンクール」の2次予選を毎晩、聴いていたからだ。

世界的コンクールをリアルタイムで!?

ポーランドの首都ワルシャワで5年に一度開催される「ショパン国際ピアノコンクール」。本来は2020年開催予定だったが、コロナ禍で1年延期され、今年になった。

1次予選が10月3日から7日の5日間。そして、1次を突破した45名による2次予選のステージが、10月9日から12日の4日間にわたって繰り広げられた。

そもそもショパンコンクールといえば、雲の上の、そのまた空の上の催しで、この目で見られる日が来るなんて思ってもなかった。それが今年は、この世界的音楽コンクールの一部始終をYouTubeの動画配信で、なんとリアルタイムで聴くことができるのだ。すごい世の中になったものだ。

ただ、ワルシャワと日本には7時間の時差。完全に昼夜逆転になる。

コンクール期間中は毎日、モーニングセッションとイブニングセッションがあって、イブニングセッションのスタートは日本時間の深夜0時。そこから4時間近くノンストップで続く。

土曜、日曜は夜中2時過ぎまでライブで聴いたが、月曜、火曜は途中、睡魔でダウン。それでも普段よりかなり夜更かししたので、4日間のツケが体に来て、今日は1日、なんだかボーッとしていた。

演奏直前、舞台袖のリアル

もちろんすべてを聴けたわけではない。日本人コンテスタントが出演する時間をチェックして、その前後を聴いていた。

アニメ「ピアノの森」や「題名のない音楽会」で知った反田恭平さん、幼いころから天才ピアニストと名高い牛田智大さん、YouTubeでも有名な角野隼人(かてぃん)さんはじめ、医学部5年生で医師を志す沢田蒼悟さん、私個人的にとても惹かれる演奏をされた進藤実優さんなど、今回初めて知り、感銘を受けた方も何人もいた。

一人ひとり、本当に素敵だった。涙が出るほど素敵だった。

演奏はもちろんだが、実は、心惹かれる場面が他にもあった。

舞台に上がる直前、控室から出て、自身の名前と演奏曲目が会場でアナウンスされる短い時間。舞台袖でそれを聞いているコンテンタントの様子だ。直前の緊張感はもちろん、それぞれの思い、心の揺れのようなものが、なんともリアルに伝わってくるのだ。

目を瞑ってアナウンスに耳を傾ける方、アナウンスを聞きながら指を動かす方、直前までコートを羽織って静かに歩きながら集中力を高める方。そして一様に皆、ハンカチを強く、固く、握りしめていた。

この人たちをもってしても、ここまで緊張する場所なのだ。ここは。

そして皆さん、自身の名前がコールされると同時に、スッと顔を上げ、舞台袖の細い階段を一歩ずつ踏みしめながらのぼっていった。その先には、1台のピアノが待つ舞台と観客の拍手の渦。ここでたった一人、40分間、ピアノと向き合うのだ。

なんて恐ろしい、そしてなんと贅沢な時間なんだろう。

2次予選の結果が今朝、発表された。突破したのは23名、うち日本人5名。明日から3次予選が始まり3日間続く。そして、18日から20日までが本選だ。

私の寝不足の日々は、しばらく続きそうだ。

 

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