明け方のこむら返りの原因は?!
明け方、久しぶりに足が攣った。いわゆる「こむら返り」というやつだ。
筋膜リリースをやってみた
昨年の夏ごろ、2日に1回ぐらいの割合で、明け方、足が攣って目覚めた時期がある。時間帯はいつもほぼ同じ早朝4時ごろ。ふくらはぎだったり、すねだったり、ときには足の指だったり、日によって場所は変わるのだが、とにかくいきなり足が攣って、滅茶苦茶痛くて起きてしまう。
しばらく歯を食いしばって我慢、少し和らいできたところでキッチンへ向かい、水を飲んだ。水分不足ではないかと思っていたのだ。
そんなときに偶然知ったのが、テニスボールを使ったふくらはぎの筋膜リリースだ。朝の情報番組で「外出自粛による運動不足解消に。ポッコリお腹も冷え性も解消!」というような趣旨で紹介されていた。
なんだか気持ちよさそうだったし、何よりお手軽。座布団1枚とテニスボール1個できるので、テレビの前で一緒に真似してやってみた。
やり方は簡単。膝裏にテニスボールを挟んで正座する、それだけ。だが、これが全くできない。痛いのなんの。テレビの向こうで、テニスボールを膝裏に挟んでにこやかに正座している先生が信じられなかった。
初日は痛くて、正座どころか「立て膝状態」だったが、5分ほど試みて立ち上がったら、不思議と足がスッキリ軽かった。これを機に、少し時間ができると座布団を取り出し、テニスボールと戯れた。翌朝、足は攣らなかった。
正座できるようになった!
2日、3日と経つと、少しずつ「立て膝」から徐々に正座に近付いていき、1週間後には痛いながらも正座できるようになっていた。なんといっても、気持ちよかった。そして気付くと、もう何日も、明け方の「こむら返り」が起きていなかった。
どうやら、私のこむら返りの原因は水分不足ではなかったようだ。そもそも当時、水はかなり飲んでいたと思う。「ステイホーム」でほとんど自宅にいたのだから、汗もかいていない。冷静に考えれば、水分不足は起こりようもない。
当時の連日のこむら返りは、ふくらはぎが凝り固まっていて、血液がうまく手足の末端に流れていなかったからではないだろうか。「ふくらはぎは第二の心臓」とも言われ、血液を体の隅々に押し流すポンプの役目を果たすことを考えると、腑に落ちる。
ふくらはぎが凝り固まって本来の仕事をしてくれないと、体全体に支障をきたすのだろう。それは倦怠感だったり、足の攣りだったり、人によって現れ方は違えども、何かしら不調を起こすのは想像に難くない。
座布団とテニスボールを元の場所に
私の場合、もう一つ、解消したことがある。それは、こむら返りが続いたのと同じ時期、夜になると、お腹周りがやたらとかゆくなっていた。乾燥かなぁ…と思い、ワセリンを塗っていたが一向に改善しなかった。
ところが、このかゆみも、テニスボールを膝裏に挟むようになってから感じなくなっていき、気付いたときには全くなくなっていた。
すべてがふくらはぎのこわばりが原因とは言わないけれど、少なくとも私の場合、運動不足で「ふくらはぎポンプ」がかなり固まり、それが体のあちこちに影響を与えていたのだろうと思う。
そんなこんなが半年ほど前。それから何の気なしに続けてきたのだが、1カ月ほど前、リビングの椅子の位置を変えたとき、座布団も一緒に目に入りにくい位置に移動させてしまっていた。そのちょっとしたことで、すっかり筋膜リリースから遠ざかっていたのだ。今朝、久しぶりにこむら返りが起こったことも納得だ。
そんなわけで今日、座布団を持ち出し、テニスボールを膝に挟んで正座した。痛かったけれど、やっぱり足が軽くなる。座布団もテニスボールも目に付く場所に置き直した。また、ちょくちょく続けようと思う。
ちなみに、この筋膜リリース、膝裏にテニスボールを挟んで正座する(最初は絶対できないけどね)。そこから、ボール1個分ずつふくらはぎ方向にテニスボールを移動させていき、同じく正座。ただし、アキレス腱手前で止める。注意点は、アキレス健の場所だけはしてはいけないということだ(これ、大事!)。
座布団とテニスボール1個。テレビを見ながら5分でできる健康法だ。また続けてみよう。私の足も、明日からはもう攣らないと思う。
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