娘、競技かるたの世界へ
娘が「競技かるた部」に入部した。
「い、いまかいな……」
小学生時代、娘の通っていた小学校では、毎年2月に「百人一首大会」が催された。年明け1カ月間、クラスで練習し、4人のクラス代表を選抜。各クラス代表による決勝戦が組まれるのだ。
小学1年生当時、アニメ「ちはやふる」に魅せられた娘は、百人一首の世界にスルリとのめり込み、大人には考えられない早さで100首を暗記した。それから小学3年までの3年間、毎年、百人一首月間を楽しみにしていたし、優勝を続けていた。
ところが4年生を目前にコロナ禍に突入。当然のごとく、百人一首大会はなくなり、娘の百人一首熱も薄れていった。
それから3年、中学生になった娘は「運動系の部活がいい」と言って別の選択をした。
そして毎日、体育館で汗を流していたが、1年生の終わりに突然言い出した。
「かるた部を見にいってみようかな……」
「い、いまかいな……(笑)」
ヘンな干渉をしないメンタリティ
そこからの行動は早かった。
春休み中にかるた部を見学し、体験入部、あっというまに百人一首への熱が復活した。そして4月、2年生に進級すると同時にかるた部に入部した。
中学時代に、転部なんてできるの???
40年前に中学時代を過ごした私には考えられないことだった。昔は、一度入部したら、その部を退部して他の部に入部なんてしようものなら、あちこちに軋轢を生んで大変だったと思う。
ところが、昔と違って今の中学生は自由、かつフレキシブル。他人にヘンな干渉をしないようだ。実際、娘の学校では転部も兼部も普通らしい。娘は、兼部は練習日が重なるので難しいと判断したようで、1年間頑張ってきた運動部は退部した。ちなみに今も、元の部活の友人たちとも仲がいい。今の子どもたちのこういうメンタリティ、すごくいい。
打ち込めるものに出会えた!
かるた部に入部して5カ月。
たった5カ月とは思えないほど、いまや娘は、すっかり百人一首とともにある。部活を終えて帰宅しても、夕食後は、百人一首を並べて何やら考え込んでいる。
お風呂で鼻唄を歌っているのかと思いきや、「ももしきや~」と和歌を諳んじている。
4年前、コロナ禍に断ち切られた「百人一首熱」は完全復活した。さらに、かるた部の先輩たちに「競技かるた」を教えてもらって、それまで知らなかった百人一首の魅力に惹き込まれたようだ。「寝ても覚めても」とはよく言うが、実際、それに近い。
「1畳でいいから畳が欲しい」
いまは夏休み真っ只中。
夏休み直前に、近江神宮での競技かるた高校選手権をYouTubeで観戦し、かるたへの思いをさらに膨らませて、毎日、部活に励んでいる。
先日、3人制団体戦に初参戦してきた。
娘のチームは大健闘して5戦全勝。レベル別にブロック分けされていたことも幸いして、見事ブロック優勝を果たし、金メダルを首にかけてもらって帰宅した。
初めて手にしたメダルはズシリと重く、かるたの紋様が彫られていて特別感たっぷり。しばらく眺めていた娘、ふと顔を上げて、「オリンピックと同じ、本物の金かな?」と宣うた。
いや~、それはないっしょ (^▽^;)
でも、価値は同じよね (#^.^#)
目下の娘の望みは「畳が欲しい」。
我が家はマンション住まいでフローリング。「1畳でいいから畳が欲しい」と言われても、置き場所がない。
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