プラネタリウムで138憶光年先の宇宙を見た
大阪で、満天の星空を見上げた。
プラネタリウムへ誘われ
USJを楽しんだ翌日、「はがくれ」のうどん(「江戸堀 木田」)と驚きの再会を果たし、お店を出たら12時45分。帰りの新幹線までは2時間半あった。
梅田に出て時間を潰すか、とりあえず新大阪まで行ってしまうか。そんなことを3人で話しながら、大きなリュックを背負ってエッチラオッチラ歩いていたら、目の前に「大阪市立科学館」と「国立国際美術館」が並んで現れた。どちらも大きい。あら、素敵。
娘が即、「科学館がいい!」
あ、そっち?
たしかに娘はそっちだろう。科学館は遊べる仕掛けが多い。しかも大阪市立科学館は建物もカッコよくて敷地も広く、期待が膨らむ…。
入館すると目の前に受付があり、すぐ横はプラネタリウムの入口になっていた。
「次の開演時間13:00」と掲示板が出ている。
時計を見たら、12時55分。
演目は「まだ見ぬ宇宙へ」
なぬ? めちゃめちゃ面白そう。
家族3人、顔を見合わせて即決。数分後にはプラネタリウムの座席から天空を見上げていた。
星が降りそ注ぐ瞬間
大阪の本日の星空を見上げたら、いよいよ、街の灯りをすべて消す。普段の夜空と何ら変わらなかった天空が、一瞬にして星降る夜に変わる瞬間だ。どこのプラネタリウムでも、この瞬間はやっぱり大好き。
心の中で歓声を上げて、少しずつ夜空に目を慣らしながら、夏の大三角形の解説を聞く。七夕の織り姫と彦星の話にも繋がって、何度聞いても心躍る。
やっぱりいいなあ、プラネタリウム。
私はプラネタリウムが好きだ。小学5、6年生のころ、当時住んでいた広島で、家族でよくバスに乗って科学館に行き、何度もプラネタリウムを見た。科学館で遊ぶのも、星を眺めるのも大好きだったなぁ……。
なんて思いながら夏の星空を堪能し、気持ちよくなってきたところに驚くことが起こった。
大気圏外へ大脱出?!
これから大気圏外に脱出して宇宙へ向かう、というのだ。アナウンスと同時に、私たちはすごいスピードで地球を脱し、気づいたら大気圏外から青と緑の球体(地球)を眺めていた。
魔法の絨毯か宇宙船か……とにかくそんな感じのものに乗って、宇宙に飛び出した感覚。
一瞬、ここはUSJか……と錯覚した。
そのまま宇宙船は進み続け、火星、木星、土星を間近に見ながら太陽系の外へ。太陽系を含む銀河系の中を通ってさらに加速し、銀河系の外へ。宇宙にはアンドロメダ銀河、大マゼラン銀河など、多数の銀河が存在している。
上か下か、右か左かわからない浮遊感を味わいながら、とてつもない数の恒星や銀河の間をすり抜けていく。
138億光年先には、何もなかった
星との距離を測るときに使う単位は、光が1年間に進む距離を1光年とする「光年」。織り姫星のベガは25光年だから、今、見ているベガの光は25年前に放たれた光というわけだ。
ということは、宇宙船で50光年、100光年、1000光年先へ進んでいくということは、50年前、100年前、1000年前に遡っている、とも言える。
恐ろしき速度のタイムマシンに乗って、どの時代のどの世界を彷徨っているのか、いよいよわからなくなっていく。
そうこうするうちに、宇宙の限界の話になっていった。
見渡す限り星だらけの宇宙にあって、そこから100万光年、1000万光年、1億光年、10億光年先へ進んで(遡って)いくと、徐々に星の数が減っていき、138憶光年に達したとき、とうとう星はまったくなくなった。そして広がる闇――。
ここが今考えられている「宇宙の果て(限界)」。
138億年前に1つの星が誕生し、宇宙が始まった。そこにいま、私たちはたどり着いたのだ(映像の中で)。その先は何もない。「無」
その瞬間、138億光年先の地点に壁が降りた(実際はないのだろうけど)。
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