ギリギリセーフの外食
月に一度の娘の矯正歯科の日。朝から快晴。千葉へ向かう電車は、ゴールデンウィークのわりに空いていた。昨年の緊急事態宣言に続く、蔓延防止措置下の連休だ。
目的は歯科だが、実は母娘ともにちょっとした楽しみの日だったりもする。
終了後、千葉そごうの9階、三省堂カフェでホットサンドランチ&本屋巡りができるから。
三省堂ブックカフェという場所
ここのホットサンドランチセットが、「もうちょっと食べたい…」と思わせる絶妙な量と味付け。とくに、りんごとシナモンのフルーツサンドは外せない。食後に出てくるミニワッフルも「もうちょっと欲しい」にピッタリはまって満足感バッチリだ。コーヒーがおいしい。
お客さんはほとんどお一人さま。皆、めいめい本を読んでいる。静かな空間、この場所だけ違う時間が流れているような。なんともホッとする。コロナ禍の今、ここが私の中でギリギリセーフの外食だ。
娘と二人、周りを気遣い、ヒソヒソ話の楽しいランチ。食べ終えるとすぐ、娘は誕生日プレゼントを選びに8階のロフトへ向かった。
さあ、ここからは私の読書タイム。伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』に没頭する。ちょっと贅沢しよう。おかわりコーヒー220円也。これがまた嬉しい。
カスタマイズはこんなところにも
ときどき戻ってきては「あれもいい、これも気になる」と話す娘。一瞬現実へ、そしてまた本の世界へ…を繰り返すこと3回ほど、私もロフトへ合流。
娘はここ1年、文房具に興味を見せ、シャーペンやボールペン売り場をいつまでも彷徨う。子どものころ、私もそうだったなあ…と懐かしみながら久しぶりに文房具売り場を眺めてみた。
いまや、ボールペンも「カスタマイズ」の時代。自分で色を選んで、3色ボールペンや4色ボールペンを作れるコーナーがあった。
娘のアンテナがここに吸い寄せられた模様。今年の誕生日プレゼントは「カスタマイズボールペン」に決定!
色は悩みに悩んで緑・ピンク・オレンジ・水色の4色にしたようだ。何に使うのかわからないけど、なんだかウキウキする気持ちは手に取るようにわかる。私も1本、欲しくなってきた。
虹のトンネルの先は
そごうを出ると、地面はしっとり濡れて、あちこちに水たまり。知らぬまにかなり雨が降ったようだ。朝も今も、空はこんなに青いのに。
帰りの電車に乗り込むと同時に、青空から突然、雨が叩きつけてきた。驚く間もなくすぐにやみ、窓の外には大きな虹が。私たちが乗っている電車をまたぐように広がっていて、電車は虹のトンネルをくぐってきたかのようだった。
ゴールデンウィーク、ほとんど出かけられない日々だけど、普通に過ごしているだけで、けっこう嬉しいことも驚きもあるじゃないか。そんな一瞬を見過ごさないようしたら、お篭りの日々も捨てたものじゃないかもしれない。残り少ないゴールデンウィーク、あといくつ、虹を見つけられるかな。
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