6年生の運動会、同級生と繋ぐものは

日々のこと

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ここ2年間は運動会が開催されず。3年生の運動会を最後に、娘は6年生になった。

3年ぶりのリレー実現!

そして今年、短縮ながらも、ようやく、3年ぶりに運動会が催されることになった。

運動会では、断然、選手リレーに闘志を燃やす娘。

3年ぶりのリレー。しかも、3年生の運動会を最後に選手リレーは封印されていたので、突如、高学年リレーの最高学年での出場になる。

……なんてことは子どもたちにはプレッシャーでも何でもなく、とにかく最後に運動会ができること、そしてリレーができることに、娘のワクワクは高まっていた。

土砂降りの雨シャワーにワクワクは続く

当日、土曜日。曇天ながら始まった運動会だったが、開始から30分後に雨が降り始め、数分後にはバケツの水をひっくり返したかのような大雨に。急遽、延期され、3日後の火曜日に持ち越された。

やっと実現した運動会当日だっていうのに、なぜ……?!

なんて思ったのは、やっぱり大人たち。子どもらは土砂降りの雨シャワーをこれでもかと浴びて元気に帰宅。中止でも短縮でもなく「延期」されたことに納得して、火曜日を待った。

6年生の団体演技に涙する

そして迎えた火曜は、快晴。真夏日。

青空のもと、みんな、走った。踊った。

娘が低学年のころ、6年生の子を持つ親たちが団体演技を見ながら涙している姿を見て、「へぇ、そんなものなんだ~」なんて思ってたけど、そう! そういうものだった。

コロナ禍のため騎馬戦は行われず。組体操も密になる懸念からか、従来の形とは大きく違うものに変更されていたけれど、とにかく「運動会を実現させるんだ!」という子どもたちの熱い気持ちが、じゅうぶんに伝わってくる団体演技。

密にならないよう工夫された組体操から、最後に学年全員で大きな円となり、「JIN-仁」のメインテーマに合わせて1つの大きな形を描き出した。

大きくなったなあ。体も心も成長したなあ…と、子どもたちが描く動きを見ながら、やっぱり私は涙した。

みんなで繋ぐー

娘たちは、高学年に足を踏み入れた瞬間にコロナ禍に突入。3カ月間の学校閉鎖から、ようやく通学が叶っても、学校行事はことごとく中止が続いた。

行事こそなくなったけれど、子どもたちは、4年生、5年生の2年間を懸命に楽しみ、ようやく制限が少しずつ緩和されてきた今年度、6年生という小学生最終学年をめいっぱい生きている。

「私たちは元気だよ!」

団体演技で大きな波を描いた子どもたちの姿に、そんな叫びを感じたのはきっと私だけではないだろう。

小学校生活最後の運動会、仲間と一緒にひとつの作品(演技)を作り上げた瞬間を、子どもたち皆、しっかり脳裏に刻んだに違いない。

かけっこ大好きな娘は、100m走でぶっちぎり、高学年リレーでは、接戦の1位でバトンを受け、そのリードを守り切ってアンカーにバトンを繋いだ。

みんなで繋ぐ――その意味を体で感じた1日になったことだろう。

6年生の団体演技のお題目は「つなぐ」だった。

 

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