頭痛のさなかに考えたこと

考えたこと

名月

2回目のワクチン接種から丸2日間、頭痛に苦しんだ。

中秋の名月を愛でた後

当日はお昼過ぎからハヤシライスを多めに作り、「翌日、寝込んでもOK」と準備万端整えて、2回目の接種に臨んだ。接種後、数時間は腕が痛い程度で、普通に動けたし、食事の支度もこれならできたなぁ…なんて思っていた。

この日は中秋の名月。夕方6時過ぎに東の空に昇った満月は、厚い雲に阻まれてなかなか姿を見せてくれなかった。家と外を行ったり来たりしながらその姿を探すこと30分、6時38分、ようやく雲の隙間からその姿をキャッチ。写真に収めることもできた。名月を愛でて一段落していたら、ふいに頭痛が始まった。

「おっ、いらっしゃったな」

……なんて、思っていられたのは最初だけ。1回目のワクチン接種でもダルさと頭痛が数日続いたので、ある程度覚悟していたけれど、今回の痛さは1回目の比じゃなかった。痛みは徐々に増し、痛さで眠れない。ただ、熱はさほど出ず、37度台半ばだった。

私は数年前から偏頭痛持ちなので、頭痛にはある程度慣れていた。とはいえ、どんなに慣れても、つらいのが頭痛。重だるく痛いうちはまだ何とか凌げても、ズキンズキンと波打つ痛みになると、慣れなんて何のアドバンテージにもならない。

何か少しでも食べようものなら、痛みは増して吐き気となる。刺激を最小限にするため、部屋を暗くして、スマホの音も切り、体を横たえてひたすら耐えた。ずっと横になっていても痛くて眠れないから、時間が過ぎるのがやたらと遅い。

頭痛を検証してみた

こうなったらヤケクソだ。どうせ眠れないなら頭痛について検証してみようと思い立ち、いろんな体勢になるように寝返りを打ってみた。

そして、面白いことに気づいたのだ。

仰向けになっていると、徐々に後頭部のほうの痛みが増してくる。そこで向きを変え、左側面を下にして左側を向くと、心持ち、痛みが後頭部からおでこ側へ、しかも左前方向に少しずつ移ってくる。

その痛みが強くなって、耐えられないほどになったら、今度は逆に寝返りを打ち、右側面を下にして右側を向いてみた。すると、頭が痛いことに変わりはないのだが、ほんの少しずつ、その痛みが右前方向に移動してくる。つまり、下になっているほうに痛みが少しずつ移っていくのだ

むむ……痛みは重力に沿っているのだろうか?

痛みに耐えながら、心のどこかですごい発見をした気になって、ゴロンゴロンと寝返りを打っていたら、そのうち痛いんだか疲れたんだかわからないけど、眠りに落ちた。

痛みの中で半分朦朧としていたので、信憑性のほどは定かではない。気のせいだったと言われれば、そうかもしれない。ただ、あれは私が痛みに耐えながら導き出した小さな結論だ。

水分は体の中で動いている

以前、中医師に睡眠について取材したことがある。

人間は二本足で立って生活しているので、重力の影響をダイレクトに受ける。だから、夕方には下半身、とくに足がむくむ。体内を巡る水分が、重力の影響で時間とともに下に溜まりがちになるからだ。水分が冷えて固まったものが「むくみ」だそうだ。

睡眠、つまり体を横たえることは、重力が作用する方向を変えることになる。重力はあくまでも上から下。だから、仰向けになれば水分は背中側へ落ち、寝返りを打つことで「下」を変えると、そのたびに水分は体内を移動する。結果、攪拌されることになるわけだ。こうして、睡眠はむくみ解消に一役買っている、という話だった。

今回の検証と中医学の睡眠の話を重ねて考えると、頭痛には頭内の水分が何かしら関係するんじゃないだろうか。もちろん、私の独断と偏見の検証による推測に過ぎないけれど。

とにもかくにも、あんな痛みはもう御免だ。

ブースター接種? できることなら丁重にお断りしたい。

 

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