キラキラしたものに憧れる年頃
小学5年生の娘、最近、ちょっぴり大人への階段を上っている。
NiziUの誰が好き?
早い話、去年までは素直に聞いていたようなことも、とりあえず、聞かない。
「テレビ消して宿題しなさいよー」と言っても、「わかってるよ」と言いながら消そうとしない。
やっと消したと思ったら、iPadを出してきて、最近夢中になっているNiziU(ニジウ)の曲を聴き始める。そして「ママは誰が好き?」とか聞いてくる。
視力のせいか、年のせいか、NiziUの女の子たち、私にはみんな同じように見える。娘は「ミイヒ」が好きだと言う。ミ・イ・ヒ? 何だそれは? 人の名前か?
そんな感じなので、とても今の子たちのアイドル話についていけない。そうこうしてるうちに10時半を過ぎていて、目が吊り上がる。
「寝る時間、過ぎてるよ!」
それでも娘は聞こえてるのか、聞いていないのか、なかなか寝ようとしない。毎日、こんなことの繰り返しだ。
いまだ半袖Tシャツ1枚で
そういえば、今年の娘、11月半ばを過ぎたというのに、いまだ半袖Tシャツ1枚で学校へ行く。
昨年までは、「もう寒いから長袖にしようね」と言えば、素直に聞いていた。今年は、衣替えして引き出しの中に並ぶ長袖には一瞥もくれず、お気に入りの半袖数枚をとっかえひっかえ、毎日着てる。
昼間はともかく、夕方には寒くなるだろうからと上着を無理やり持たせると、学校に忘れてくる(置いてくる)。
もう知らん。勝手にせい!と放っておくと、嬉々として、半袖1枚で夕方まで遊んでる。
黄色い帽子をかぶらない
そしてもう一つ、時期を同じくして、登下校時にかぶる小学校指定の黄色い帽子をかぶらなくなった。
5年生の始め頃から「この黄色い帽子がイヤなんだよねー」とブツブツ言うようになった。
夏休みが明けたころから、帽子をくしゃっと丸めてランドセルに突っ込んで登校するようになった。
秋が深まるころから、それもやめて持っても行かなくなった。いつも、自室に黄色い帽子が転がっている。
先日、1年半ぶりの社会科見学が催された。そのことはとても喜んでいたけど、1つだけ嘆いていた。「黄色い帽子をかぶらなくちゃいけないんだよね……」と。
そこかい? と思ったけど、本人にとっては意外と大きな問題だったらしい。「せめて男子用のキャップ型ならいいのに」だって。まん丸型の黄色帽子が、とにかくダサいんだと。
そして数日前、とうとう黄色い帽子がなくなったとちょっと焦っていた。「どうせかぶらないんだからいいんじゃない?」と言うと、社会科見学のように「どうしてもかぶらなくちゃいけない日」があったら困ると言う。なるほど。
「ひとりだけ1年生みたいな真新しい黄色帽子をかぶってたら、めちゃ笑えるね~」と二人して大笑いした。残念ながら見つかったみたいだけど。
ランドセルをやめた!?
私も小学5年生のころ、こんなこと気にしてたかなぁ。いや、オシャレに無頓着だった私は、登下校用の帽子が嫌だと思った記憶もないし、寒いのが嫌いだったから、冬になる前からダルマのように着ぶくれしていた。
うーん。娘の気持ちがわからない。
で、こんなときに頼りになる妹にTEL。状況を話したところ、間髪入れず、的確な言葉が返ってきた。
「わかる! 私にも覚えがあるわ。私なんて6年生のとき、カッコ悪いからって、学校にランドセルを持っていくのやめたからねー」
マジか?! そんなツワモノがここにいたとは。
かつ、妹いわく、急にアイドルに夢中になるのも、本当にアイドルが好きというより、なんていうか、この年頃の女子はキラキラするものに惹かれるんだって。妹自身の小学生時代の体験とともに語ってくれた。
私も一応、小学5年女子は経験してるんだけどなぁ。アイドルもそれなりに、中森明菜が好きでレコード買ったりもしてたけど、そこまで夢中になった覚えはなく、キラキラしたものに憧れる気持ちがイマイチわからない。
息子二人を育ててる妹のほうが、どうやらムスメの気持ちをわかってるようだ。
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