大人の箸を手にした日
何年も使い続けてきたからか、家族そろって、お箸の塗りが剥げて、みすぼらしくなってきた。
お箸を新調する
夫と私の箸は、たしか5、6年前に2本1000円ほどで買った色違い。
娘の箸も同時期だったから、小学生になったばかりに購入したものだろう。あの頃、娘が箸の持ち方に苦心していたので、持ちやすいようにと、ちょっとヘコミが入っているタイプ。いわゆる子ども用の箸だ。
色がブラウンの木製箸だったので見た目が子どもっぽくなくて、気にせず使い続けてきたけれど、そうか…まだこれを使っていたのか…と、ちょっと愕然とした。
そんなわけで、このタイミングで我が家の箸を新調することにした。
そこで思い出したのが、福井県鯖江市の漆工房・山久漆工の「towan(トワン)」シリーズ。
towanは2年前に登場した新しいシリーズで、私にとっては「漆器」の敷居をぐっと下げてくれた逸品。なにせリーズナブルなのが嬉しい。扱いも簡単で、中には食洗機OKのものもある。
落ち着いたニュアンスカラー「サクラ・ソラ・スミレ」の三色で展開されていて、小ぶりの重箱が出たとき、価格が良心的だったことにも後押しされて、思い切って購入した。色味もしっくりしていて、何を入れてもさまになるので、何かと重宝している。
その後、ジワジワ注目されて、着実にアイテム数を増やしているようだ。
長く大切に使っていく
towanから、たしか箸も出ていたはず。で、早速、調べてみた。
ある、ある!
1本1320円也。決して安い箸ではないけど、天然木の漆の箸。長く大切に使っていくなら、決して高い買い物ではないだろう。
色は、「サクラ・ソラ・スミレ」に加えて、箸には「パールホワイト」が加わっていた。迷った末、家族で使うのだから間違えやすい色はやめておこうと思い、「サクラ、ソラ、パールホワイト」の三色を選んだ。
「サクラ・ソラ・スミレ」の三色に間違いないことはわかってたけど、今回はあえて「スミレ」を排して新色のパールホワイトにした。これがどう出るか、届くまでは正直、ちょっぴり不安だった。
が、想像以上にパールホワイトが素敵だった。
私が選ぶ前に、パールホワイトは娘にとられた。というわけで、ソラ=夫、サクラ=私、パールホワイト=娘という、収まるところに収まった形になった。
昨晩、早速、新調した箸で夕食タイム。お箸が変わっただけで、なんというか「夕飯」が「ディナー」になった感がある。夕食じたいは、いつもと何ら変わらぬ「晩ご飯」なんだけど。
新しい箸はこれまでのものと比べて、先が細くて繊細。食材をつまむとき、指の力が分散されることなく、食材にダイレクトに伝わる感じ。
なかなかいい。気に入った!
目の前で、娘も同じことを感じているのか、パールホワイトの箸で、いつになく細かく総菜をつまんでいた。
これまでの「ザ・お子さま箸」から脱却し、いっきに大人箸。しかも、漆の箸。心なしかちょっと嬉しそうだ。
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