外濠を臨む静かなカフェで
市ヶ谷のお濠端を、娘と一緒に少し歩いた。
隠れ家のようなカフェ
珍しく娘と東京へ。用事を済ませてから外濠近くを歩いていたら、市ヶ谷駅前で娘が「モスバーガーを食べたい」と言い出した。
たしか北口の近くにあったはず……。
「発見!」と喜んで入ってみたら、お昼どきもあって激コミ。
こりゃいかん、と退散し、そのままお濠に沿って歩き続けた。
市ヶ谷から飯田橋に向かうお濠端は、駅前の喧騒からは想像つかないほど静かな道だ。(車道の車は多いけど)
歩き始めてすぐ、大日本印刷のビル(DNPプラザ)が目に入る。何年か前に立ち寄った記憶がよみがえり、足を踏み入れた。
あるある! カフェ@MARCHE。
目と鼻の先にある市ヶ谷駅前のスタバやモスとは打って変わって、落ち着いた静かな空間だ。
人もまばらで、各々、本を読んだり展示物を眺めたり、静かに過ごしている。
なんだかホッとして、娘と二人、腰を落ち着け、娘は林檎ジュース、私はカプチーノを頼んだ。
店員さん「ストローは紙にしますか?プラスチックにしますか?」
娘「紙でお願いします」
そんな会話を横で聞きながら、「さすが紙の会社!」と感心した私。
今はSDGsの世の中、そういえばスタバでもたまに聞かれるっけ…とも思ったけどね。
「なぜ?」から始まる新たな視点
だけど、このカフェは、お店全体から紙を大切にしてる感じが伝わってきて、紙(印刷物)好きの私には嬉しい場所だった。
カプチーノを飲み終えて、しばし店内を散策。紙ストローについての展示もあったり、活版印刷の組版が展示されていたり、なかなか興味深い。
カフェの入口脇の壁には、一面に大きな木が描かれていて、訪れた人が、それぞれに、普段感じる「なぜ?」を木の葉型の付箋に書いて、枝に貼り付けていけるようになっている。すでに、青々とした付箋の葉が生い茂っていた。
実にいろんな「なぜ?」があった。
「なぜ人は仕事するの?」
「なぜ朝が来たら夜が来るの?」
「なぜ学校では勉強しなくちゃいけないの?」
「なぜお母さんはコーヒー飲むの?」
ほう、たしかに…。当たり前と思ってることも、なぜ?と思うと、また違う視点か出てくるような。
娘と二人、その場にしばし佇んだ。
おっと、思いのほか長居した。後ろ髪ひかれながら外に出ると、お濠が太陽に照らされて輝いていた。
さて、どうしようか。
隣で「モスバーガー!」と言っている…。
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