12回目のお雛さま、その表情は?
娘、11歳。ということは、今日は12回目の雛祭り。
女の子のお守り
このお雛さまを飾るのも、12回目ということか。早いものだ。
娘が生まれた年に、父と母が選んで買い求め、当時住んでいた福岡に送ってくれたお雛さま。
我が家は会社勤めの転勤族で、マンション住まい。今後もたぶんそうであることを考えて、「コンパクトなお雛さま」をお願いしていた。
父と母が何軒ものお人形屋さんを巡り歩いて選んでくれたであろうそのお雛さまは、優しさの中に凛とした涼やかさを感じさせる、そんな表情をしている。
毎年、お雛様を飾り付けた直後、しばしその表情を見つめるのだけど、不思議なことに、そのときどきでちょっとずつ表情が違って見える。優しく慈愛に満ちていることもあれば、ちょっと涼しげに遠くから見守ってくれているように感じることもある。
ようはお雛さまを見つめるこちら側(私自身)の心境や状態によって、ちょっとずつ違って見えるのだろう。お雛さまは、なんとも奥深い。女の子のお守りというのも、大いに頷ける。
このお雛さまは娘のものだけど、きっと私のことも守ってくれてる、といつも思う。
「やっと出してくれたわね」
さて、本来なら、2月中旬には出したい雛飾り。
娘が幼いころは、遅くとも2月20日までには出していたのだが、ここ数年、気づくと2月下旬。出してすぐしまうのはなんだか寂しくて、なんだかんだと言い訳して引き延ばし、3月半ばまでお雛さまと一緒に過ごしている。
そして今年は、気づいたら3月になっていた。なんと今日、ようやく飾り付けた。3月3日、当日(-_-;)
出し終えて、毎年のごとくしばしお雛さまを眺めていたら、今日のお雛さまは「やっと出してくれたわね。待ちくたびれたわよ」とでも言いたげに、目を細めて、ちょっとツンとしていた。
学校から帰って来た娘は一言、「あ、おひなさま!」。そして、雛あられをポリポリ食べて、習い事へ向かった。
3色のひし餅の意味とは
先日、「上巳の節句(雛祭り)」のお話をオンラインで聞く機会があり、その中で、雛飾り定番のひし餅が3段(3色)であることの意味を知った。
ピンク、ホワイト、グリーンの3色は、白い雪の上に梅が咲き、その下に新芽が芽吹いている様子を表しているそうだ。雛あられも、そういえばその3色。優しい色の組み合わせには、そんな所以があったのか。
目の前で、雛あられをポイポイ口に入れる娘に、その話をしてみた。聞いていたかどうかは怪しいけど(^▽^;)
今年はとうとう雛祭り当日に出してしまったお雛さま。天気予報によると、明日は晴れなので雛飾りをしまうのに佳い日だとか。さすがに1日でお別れはできない。次の佳き日は、来週半ばと言っていた。
そのあたりでしまうかな……。きっともう少し一緒にいたいと思っちゃうんだろうな。
あまり長く出してると、お嫁に行くのが遅くなるとかそんな言い伝えもあるけど、まあ、早くお嫁に行く必要なんてないしね。
そんな話を娘にしたら、「1年中ずっと出してたら、どうなるかな?」だと( ̄▽ ̄;)
ツワモノだ。
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