この悔しさ、どこに向けたらいいのだろう?
小5の娘、本日、ホワイトスクール2日前だった。
直前の一斉メールに
子どもたちだけでなく、先生方もあきらめず、なんとか実現させようといろいろ対策を講じてくれていた。
その一つがオンライン授業。出発前の2日間、感染対策のため5年生はオンライン授業を行うことになり、本日、朝からパソコン前で授業を受けていた。
そのとき、学校から一斉メールが届いた……。
内容は、この段階での、まさかの「ホワイトスクール延期」の知らせ。
学校から感染者が出たら難しいだろうということは、保護者は皆、暗黙でわかっていた。だからこそ、5年生の関係者は皆、緊張の1週間を過ごした。
そして今日、5年生全員、元気にオンライン授業に入ったので、いよいよ「実現する!」とホッと胸をなでおろしていた矢先だった。
他校では学級閉鎖、学年閉鎖の話もチラホラ聞いていたので、いつそういう事態になってもおかしくはなかった。ただ、ただ、できることならあと1週間、待ってほしかった……というのが、5年生関係者、皆の願いだっただろう。
出発2日前。延期を決めた先生方もつらかっただろうと思う。
延期決定の一報が保護者に届いたのは、オンライン授業が始まった後だったので、子どもたちは担任の先生から直接、「延期」の知らせを聞いたわけだけど――。
子どもたちよ、もっと騒げ!怒れ!
驚いたのは、そのときのこと。
「ここで大切なお知らせがあります。ホワイトスクールですが……」と先生から説明があったとき、子どもたち、大騒ぎになるだろうと思っていた。が、誰も何も言わなかった。
シーンとしていた。驚くほどに、シーンと静まり返った。
しばらく沈黙が流れ、そのまま授業に戻った。
え? なぜ?
ショックだった。
子どもたち、たぶん、まだ受け止めきれていない。対面だったら、きっと騒ぎになっただろう。
「えーーーー!」と騒いで、いつになるの? 何月何日? ちゃんとできるの? と先生に詰め寄ったと思う。
考えてみたら、今日が初めてのオンライン授業。きっと、どう反応したらいいのかわからない。周りに友達もいないから、騒いでも仕方ない。そんなところだろうか。なんだか、すごくやるせない。
直前の延期決定、誰もが残念でたまらない。誰も悪いわけではない。だけど、その切なさや悔しさをちゃんと表現できずに、何事もなかったかのように明日から通常授業に戻ってしまうなんて、それが何よりやるせない。
しっかりショックを受けたほうがいい。きちんと爆発したほうがいい。みんな、もっと怒っていいんだよ!
ただ、子どもたちも知っているんだろうな、誰に対して怒ったらいいのかわからないってことを。
今回、先生たちも本当に最後まであきらめず、何とか実現させようと奔走してくれた。そのことを子どもたちが一番わかっているのだろう。だから、先生に怒りを向けるのが違うってことも、たぶんわかってる。
子どもたちが怒りを露わにできないことが何より切ない。怒りの矛先は存在しないのだけど、でも、これは怒っていい。悔しがっていい。もっと騒いでいい。と私は思う。
救いは、現時点では「延期」であること。延期と中止の可能性はどちらもあるらしいけど、何とか5年生唯一の行事が、1泊でもいいから実現することを祈らずにはいられない。
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