久しぶりの美容院で

日々のこと

新緑

2か月半ぶりに美容院へ行った。1席おきに客が座っていた1年前とは違う様相だ。コロナ前とほぼ同じ混み具合。違っているのは、イスとイスの間に透明のビニールシートが下がっていることぐらいか。

美容院は「不要不急」に入るのか?

昨年の今ごろ、「不要不急の外出をしないように」という呼びかけの中に、「美容院は入るのか問題」があったことを思い出す。あのころは「ステイホーム」一辺倒で、「食材の買い出しも最低限にしよう」という風潮だったから、「髪を切らなくても命に別状ない」と考えられていた気がする。

私自身も、昨年はたしか2回しか行かなかった。セミロングの髪型はいつのまにかロングになり、ある時点からは後ろでギュッと1本に結んでいた。伸びすぎて収拾がつかなくなり、そうするしかなかった。

あのころは仕事が途切れ、フラメンコも休みになり、外出する用事がなくなっていた。家に篭っていたから、美容院へ行く理由もなかった。

少しずつ戻ってきつつある生活

数カ月後、ZOOMという方法で仕事が再開することが決まった。オンラインとはいえ人に会うのだからと、半年ぶりに美容院へ行ったのは夏の初めだっただろうか。

ちょっとドキドキしながら、いつもの美容師さんと久しぶりの再会を果たした。お互いに元気であることを喜び合い、別れ際に「今年中に、もう一度来ますね」と手を振った。

美容院

あれから1年足らず、コロナ禍の状況は何も変わっていないけれど、マスクは手に入るようになったし、ワクチン接種も少しずつ始まった。そして、互いにマスクをしていれば、ある程度大丈夫そうだ、ということもなんとなくわかってきた。

昨年は半年に1度だった美容院も、今年はすでに2回行った。私の中でも、少しずつではあるけれど、元の生活が戻ってきつつあるということだろうか。

腑に落ちないこと

久しぶりの美容院で、1つ、気になることがあった。

お客さんがほとんどマスクをしていないのだ。昨年は、たしか皆、つけていた。カラーリングでマスクが汚れるからとってしまうのだろうか? 不思議だった。

私の疑問を感じ取ったからというわけではないのだろうが、会話の中で美容師さんが、「濃厚接触の定義も変わったんですよ。前はお互いがマスクをしていなくてはいけなかったけど、今は、どちらかがマスクしてれば濃厚接触にならないんですって」とポツリ。

えー?! それはおかしいでしょ、と私。

美容師さんは皆、マスクをしている。だから、客はマスクをしなくても濃厚接触にはならない、というわけか? いつの間に、誰が「定義」を変えたのだろう?

マスク

見れば、一人ひとりの客の前には使い捨ての「マスク入れ」が置いてある。「マスクをとったら、ここに入れてくださいね」という意味だろう。つまり、「とっていいのね」ということになるわけだ。私の前にも置いてあった。

美容師さんも怖いはずだ。持病を持っている美容師さんもいるだろうに。だけど、「定義」が変わったとなれば、客がマスクをとっても「マスクをしてください」とは言えない……。

うーん、腑に落ちない。今はまだ、状況は何も変わってはいない。こんなことを、ごちゃごちゃ考えていたら、せっかくの美容院タイムなのに、なんだか疲れた。

マスクについては何が正解かはわからない。私は心配性だからマスクをとらないけれど、それは私自身のためであると同時に、相手のためでもあるわけで。かといって、同じ基準を人に押しつけるのがいいことだとも思わない。

ただ、マスクをするにせよ、とるにせよ、美容室で相対して髪をカットし、カットしてもらう以上、お互いへの配慮だけは忘れてはいけないように思う。

 

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