桜と選挙と、じゅんさい池と
昨日は、4年に一度の市長選挙投票日だった。
なんと、満開!
投票所に向かいがてら、ちょっと遠回りして、桜並木を通ってみることにした。そろそろ3分咲きになるころかな~と思ったからだ。前日が嵐のような強風だったのも心配だった。
ところが、驚いた。なんと、満開だったのだ。
たしか3日前に自転車で通ったときは、それほど咲いてはいなかった。しかも前日、まっすぐ歩けないほどの強風が吹き荒れたのに。そんなこんなも嘘のように、見事に咲き誇っていた。
立ち止まってはスマホでパチリ。また歩いては、立ち止まって、パチリ。
気付くと、桜並木の先までたどり着いてしまった。
で、何しに行くんだったっけ?
おっと、選挙だ、選挙。
クルリと踵を返して、今来た道を戻って、投票所の小学校へ向かった。
……つもりだったんだけど、またもや桜を見ながら歩いていたら、曲がり角を間違えた。投票所になっている小学校が、行き慣れない場所にあるので、道を一本間違えると、あっという間にわからなくなる。
はい、私は生まれつきの方向音痴。これだけは、どれだけ歳を重ねても変わることはないようだ。
桜並木を3回ほど通り、ようやく曲がり角を発見。無事、投票所へたどり着いた。
3カ月ぶりのじゅんさい池
投票を終えて、もう一度、桜並木に戻り、今度は心置きなく桜を楽しんだところで、思った。
これならきっと、じゅんさい池公園も咲いてるんじゃないか、と。で、そのまま30分ほど歩いて、じゅんさい池へ。
こちらは、まだちょっと早かったみたいで、数本のソメイヨシノが5分咲きぐらい。全体的にはほぼ蕾。
そういえば、じゅんさい池に来たのは今年初めてだ。昨年の秋から冬にかけては、何度もウォーキングがてら来てたんだけどな。ていうか、つい先日、お正月だったのに。どうやら、あっという間に3カ月が過ぎ去っていたようだ。
3カ月ぶりのじゅんさい池は、すっかり春の様相。池の水も、なんだか温かそう。池全体の空気が、まろやかにホンワリしていた。
至福の小1時間
ここにきたら、珈琲飄々に寄らずには帰れない。
「お久しぶりです」と訪ねると、マスターも「お久しぶり」と迎えてくれた。
テーブル席が埋まっていたので、カウンターの端っこへ。実はここ、マスターがコーヒーを淹れる手つきを傍で見ることができる一等席なのだ。
いつも同じ姿勢で、同じ角度にドリップポットを傾けて、1滴ずつお湯を落とし、時間をかけて1杯の珈琲を淹れてくれる。家で、その姿勢から真似てみるのだが、どうしても、お湯がドボドボッと入ってしまう。
これはやっぱり職人技。素人には真似できない鍛錬の賜物だと、惚れ惚れする。
そうやって淹れてもらった1杯の珈琲をゆっくり味わいながら、しばし読書。先日、実家から持ち帰った須賀敦子さんの『ヴェネツィアの宿』を再読する。
ふと気づくと、小一時間が過ぎていた。さてと、帰宅するか。そろそろ娘も帰ってくる時間だし。
桜と選挙とじゅんさい池と珈琲飄々。よく歩いた1日だった。
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