手足が冷えていると、体で何が起きるのか
冷え性の私は、エアコンの効いている温かい部屋でも、足先はひんやり冷たい。
昔から手足が冷たかった
ずっとそれが当たり前だった。思えば、子どものころ、友達と手を繋ぐと、いつも「あったかいな~」と思っていたことを思い出す。
ときが流れ、大人になってもやっぱり手足は冷たくて、かといって、自分でどうこうできるとも思っていなかった。もちろん、これを「冷え性」と表現すること、そして冷え性は体によくないことは知識としては得ていた。
だけど、足先が冷たいと体で何が起きるのかなんて理解していなかったから、室内でも靴下を履く、ぐらいの対策しかしていなかった。といっても、体のためというより、寒いから履いていただけ。
血の巡りを意識する
1年ほど前から仕事で中医学に関わるようになって、ようやく「冷え」の正体を理解した。
人は、自身の体の中に幾つもの臓器を抱え込んで生きてるわけだけど、決して臓器の集合体ではない。心臓と肺と胃と肝臓と……とにかくすべての臓器を集めて一つの体に配置したら人間になるわけじゃない。
生命体であるためには、そこには必ず「巡るもの」が必要。
それが気(き:エネルギー)と血(けつ:血液)。言い換えると、気と血がスムーズに体の中を巡っていれば、臓器はもちろん、人は基本的には元気でいられて、つまり健康と言えるそうだ。
ところが、この気と血がけっこう繊細。ちょっとしたことで交通渋滞を起こしたり、冷え固まってしまったりするようなのだ。
気が停滞してしまう原因はストレスだったり、疲労だったり、寝不足だったり。血が渋滞する理由はいろいろあるけど、一番多いのが食べ過ぎ。
体調不良に陥ると、つい「栄養をとらなくちゃ」と一生懸命、食べちゃったりする。これが、そもそも間違いなんだって。風邪かな?と思ったら、食べる量は控えめにして、とにかくたくさん眠ったほうが、ずっと早く回復するそうだ。
そして血の巡りを妨げているもう一つの原因が、冷え。
いや、逆かもしれない。冷えてるから血が流れにくいんじゃなくて、血が流れにくいから冷えている?!
卵が先か鶏が先かみたいな話なので、要はどちらでもいいのだと思う。とにかく、できるだけ冷えを改善すれば、血もスムーズに流れ出す。
白色ワセリンに精油1滴
そのことを知ってから、私なりに、手足の冷え対策をいろいろ始めてみた。もちろん、気軽にできるものばかり。
血が流れれば温かくなる。ならば、血の流れに沿ってマッサージすればいい。実際、自分の手でさするだけでも、すぐに温かくなるのがわかった。
そうなると、いろいろ試してみたくなる。最近気に入っているのは、白色ワセリンにアロマ(精油)1滴を垂らした即席マッサージオイル。
本来、希釈オイルを使うべきなんだろうけど、偶然手元にあった白色ワセリンでやってみたら、なかなかよかった(*^-^*)
これを使って、気血の流れを意識してマッサージする。そのとき、ついでに手三里とか、足三里とか、合谷なんていうツボを押すと、さらに効果大(な気がする)。
朝、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を見ながらの15分間が、私の「冷え対策タイム」。膝下を中心にマッサージして、その後、テニスボールを膝裏に挟んで正座する筋膜リリース。これでちょうど、15分間が終わる。
寒い日でも、これで足はポカポカ。夕方には冷たくなってるので、余裕がある日は夕方にも、もう一度。
あとはやっぱり、ゆっくり湯船につかるのがいい。
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