冬の湿度はどのくらいにする?

体のこと

月食

冬になって空気が乾燥してくると、TVの健康番組で「加湿をしよう!」と繰り返される。今年もそんな季節がやってきた。

そもそもの前提に、ちょっぴり疑問

2年前まではインフルエンザ対策、2年前からはコロナ対策。とにかく今や「冬は加湿」が常識だ。

ただ、ふと思う。「乾燥=ウイルス活性化」という図式は真実なのだろうか…と。加湿推奨はもちろんそれが前提なわけだけど、この前提を疑う人はいないのだろうか?

そんなこと言い出したら、日本の、いや、世界の常識に異論を唱えることになりそうで、そんな大層なことをする気合も気力も私は持ち合わせていない。でも、でもね……

湿気ムンムンの真夏の日本と、気温は高くともカラッ晴れるハワイの真夏(常夏だけど)、どちらが過ごしやすいかと問われたら、後者ではないだろうか。

それはたぶん、呼吸しやすいからだと思う。ジメジメしてるより、カラッとしてるほうが息を吸って吐き出すとき、気持ちがいい。呼吸しやすいほうが、体内環境としてはいいんじゃないかなあ…と思うのだけど。

だから私は長年、「とにかく加湿を!」という冬の風潮に、ほんのちょっぴり疑問を抱いてきた。もちろん湿度20%を切ったりして、カラカラの乾燥状態だと呼吸もつらいから、そんなときは加湿してるけどね。

ただ、よくボーダーラインとされる湿度30%までなら、私は平気。かえって心地いいぐらいだ。

湿度は高いほうがいいってわけじゃない?!

先日、中医学の取材で中医師の先生と湿気の話になったとき、長年のこの疑問が、ある程度、晴れた。

早い話、湿気は水分。湿度が高いほうが、空気中に漂うウイルスを水分が絡めとって下へ落とす。つまり、ウイルスが拡散しにくい。そりゃ、そうだ。

雨上がりの朝の空気が澄んで気持ちいいのと同じ。空気中のチリもホコリも雨が地面に落としてくれるわけだから。

だから、複数人が集う場所では、ウイルスを漂わせないために湿度を上げたほうがいい。

うん、これは大いに頷ける。

ただ、湿度が高すぎると、その水分は、空気中だけでなく、体の中にも入ってくる。すると、同じことが体の中でも起きるんだって。

つまり、もし呼吸によってウイルスとともに大量の湿気も体内に入ったら、湿気がウイルスを絡めて体内の下へ、つまり深くに入っていくことになる……?!

整理すると――

ウイルスを体内に入れないよう、ブロックするには湿気があるほうが絶対いい。

ただ、ひとたびウイルスが体内に入ってしまったときには、大量の湿気を体内に取り込み続けると、逆に良くない方向に働いてしまうことがある。……と私は理解した。あくまでも、私の理解。真実はわからない。

てことは、たった一人で部屋にいるときは、何もガンガン加湿する必要はないんじゃないだろうか。少し乾燥してる空気のほうが呼吸もしやすいし、窓を開けて、外の空気と同じ湿度の中にいるほうが気持ちいい。あくまでも、私は。

もちろん個人差がある。だから「湿度〇%にしなくてはいけない」ではなく、1人ひとり、自分の心地よいと感じる湿度の中で暮らすことが、実は体にもいいんじゃないかと思う。

 

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Posted by 伊都