目的地を決めないウォーキング

日々のこと

真間川

明日から師走。今年も1年が駆け抜けている。というより、すり抜けていく。

どこへでも行ける!

原稿の修正や来月号の企画書作りなど、細々とした作業をこなしたところで、ちょうどお昼になった。

やったー。 午後は自由だ!

朝の天気予報で「今日までは晴天」と言っていたので、買い物がてら、目的地を決めずにウォーキングすることにした。

とりあえず、駅と反対方向へ歩き始める。このまま北へ向かって行くか、西に転回して江戸川の土手沿いを歩こうか。

どちらでも行ける、どこへでも行ける。そう思うだけでワクワクしてくる。

結局、決め切れないまま、小学校手前の真間川の橋で立ち止まった。

真間川の水はお世辞にも澄んでいるとは言えないけれど、見てると不思議と落ち着いてくる不思議な川だ。たまに、魚が跳ねたりもする。今日の真間川は、静かに青空を映し出していた。

おっと、私は歩きに来たんだった。と我に返り、でも真間川と別れ難くなったので、そのまま川沿いを西へ向かうことにした。ところどころに橋が架かっていて、橋ごとに微妙に景色が違うのも、なかなかいい。

「このまま真っすぐ行けば、江戸川河川敷に出るわ」

……と思ったところで、右に弘法寺(ぐほうじ)の数十段の石段が目に入った。で、反射的に右折。10秒前まで江戸川へ向かうつもりだったのに、頭の中は弘法寺の大木に切り替わった。

弘法寺の石段を登りながら、初めて段数を数えてみた。

59段。

60段に1段足りないのには、何か意味があるのだろうか。1段1段の段差が大きいので、一番上に着くころには完全に息が上がる。もう、59でも60でもどうでもいいや。

ここでグーグルマップに頼ったら負けだ

弘法寺には、思わず立ちすくむような大木がいくつかある。いつ来ても、何度来ても、やっぱりすごい。この樹々は何十年、もしかしたら何百年もの間、ここに存在しているのだろう。そう思って樹々を眺めていると、日々の悩みもどうでもよく思えてきた。

だから、この場所はやっぱり好きだ。

さてと。ウォーキングだ。

次はどこへ行こう。弘法寺を出て千葉商科大学の通用門の前を通る。以前はここから商大キャンパスに入って、カフェダイニングでコーヒーを飲めたのだけど、コロナ禍以降、通用門には守衛さんが立っていて、学生さん以外、入れない。

今は仕方ないよな……。

もともと商大カフェダイニングは一般にも開放されていて、市川市民の憩いの場でもある。またいつでも立ち寄れるようになってほしいなぁ。

そんなことを思いながら坂を下り、今度は娘たちの遊び場、須和田公園方面へ。

真間に住んで6年目になる今も、この辺りの入り組んだ道に入り込むと、実は迷う。今日こそクリアするぞ!と意気込んで飛び込んだところ、やっぱりわからなくなった。

でも、ここでグーグルマップに頼ったら負けだ!と自分に言い聞かせ、自力で歩き回る。こっちに行けば、あの道にきっと出ると信じて、ずんずん行くと、思ってもなかった道にぶち当たった。

想像とは全然違っていたけれど、見覚えのある場所だった。

助かった! とりあえず、グーグルマップを見ずに何とか凌いだ。心の中でガッツポーズ。何にガッツなのか不明だけど。

そうこうするうちに、いい時間。結局、近所を歩き回っただけだったけど、なかなか気持ちいい時間だった。

 

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