目の前に流れる大きな川

考えたこと

花

コロナ感染拡大に歯止めがかからない。自治体のワクチン接種は年齢刻みで少しずつ進んでいるようだが、まだ私の年代は予約すらできない。50代だというのに、なぜだ?!と怒ってみたところで、どうにもならない。

緊急事態宣言は出たけれど

近くのスーパーで出た、駅ビルで出た、小学校で出た、中学校で出た……と、お化けのような言われよう。なんだか、出てないところがない状況なので、もはや出歩かないようにするしか術がない。

だけど、じっと家に篭っているのも別の意味で体に悪い。だから私は、週に1度のフラメンコだけは続けている。といっても公民館サークルだから、これまでは緊急事態宣言が出るたびに休館となり、休みが続いた。

7月末に3度目の緊急事態宣言が決まったとき、「またか……」と皆で肩を落としていたところ、なんと、今回は公民館が閉まらなかった。感染対策を講じつつ、通常通り開館との知らせに、逆に驚いた。

あれから1カ月、感染者数は増える一方。私自身、公民館に行く日はちょっと気合を入れてマスクをきちっと鼻の形に合わせ、隙間がないように装着する。ただ、ふと公民館を見渡すと、60歳以降の方々がほとんどで、皆、元気にバドミントンしたり、ヨガをしたりしているのだ。

そうか。50代前半はまだ予約すらできないワクチン接種だけど、60代以上の方々は、すでに2回の接種を終えているのだ。50代後半は1回目を接種した段階だろうか。ワクチン接種を終えていれば、感染しにくいことはもちろん、たとえ感染しても重症化の心配がほとんどない。なるほど、これは確かに全然違う。

大きな川が流れている

気を付けながらも、できるだけ通常の生活を送りたいと思いながらこの1年半のコロナ禍を過ごしてきた。けれど、ここ1カ月のニュースを見る限り、「なったらおしまい」的な臭いがプンプンしている。

コロナになっても自宅待機(療養とは決して言えない!)、呼吸が苦しくなっても入院できない、そのまま亡くなる人まで出ている……そんなニュースを毎日見せられたら、嫌でも恐怖に駆られるというものだ。家にいても、朝に夕に、救急車のサイレンがしょっちゅう聞こえてくる。

たぶん私は今、この1年半でいちばん恐怖を感じている。だけど、公民館仲間の多くはワクチン接種を終えていて、あまり緊張感は抱いていない様子。

ワクチンが終わっているか否か。その間には今、大きな川が流れている。

なんだか、違和感……

これから少しずつ、この川が50代から40代、そして30代へと移動していくのだろうか。ワクチンがすべてを解決するとは全く思わないけれど、それでも今の恐怖感をある程度、払拭してはくれるのだろう。

その一方で、あまりに恐怖を煽るニュースや情報番組、それをそのまま鵜呑みにしてしまうのも、なんだか違和感を拭えない。なんだろう、このスッキリしない感じ。すべての人をワクチン接種に否応なく駆り立てるこの流れ。もっと言うと、ワクチン接種さえすればとりあえず安心、と思わせてしまうこの空気。

……なんて言ってる私自身も、早くワクチンを接種したいと思っている。そして、少しでも安心して日々を過ごしたい。なんだけど、どこかで違和感も覚えている。

ワクチン接種を終えた年代との間に流れる川を目前にして、あちら側に渡りたいと願いながらも、そんなことをボンヤリ思う今日この頃である。

 

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