訪問診療という選択肢

体のこと

夕焼け

訪問診療医に取材した。訪問診療とは、家に居ながら医師の診察を受けたり、看護師さんのケアを受けられること、つまり在宅医療だ。

訪問診療を味方に

在宅医療というと、死を迎える間際に痛みや苦しみを和らげてくれるケアをイメージしがちだが、実は、そればかりではない。がんをはじめ、さまざまな病で積極治療を受けながら、薬の副作用など、その都度出てくる症状に対応しながら日々を過ごすときも、訪問診療が強い味方になってくれる。

実際、話を聞いた訪問診療の先生は、総合病院の腫瘍内科で患者さんを日々診察しつつ、並行して定期的に訪問診療も行っている。外来でがん患者さんと向き合ううちに、診療日だけでなく、もっと患者さんの生活を丸ごと診たいと思い、病院の外来と訪問診療の二束の草鞋を履く道を選んだそうだ。

CTやMRIといった大型機器を必要とする検査は在宅ではできないが、エコー(超音波検査)ができるので、腹水や胸水を抜いたり、カテーテル管理も可能。がん治療の副作用にもすべて対応可能だ。点滴の抗がん剤投与だけは通院になるけれど、抗がん剤も今は内服薬も多く、内服ならもちろん在宅ですべてできるそうだ。

まずは医療連携室に相談しよう

点滴による抗がん剤投与が必要な場合は、その日だけは通院して投与し、その他の副作用ケアなどは在宅で行えばいい。

抗がん剤のさまざまな副作用をひたすら耐えるのはつらい。訪問診療を活用して、そのときどきに現れる症状を緩和してもらうことで、結果的に治療を最後まで完遂でき、よい結果に繋がることも決して少なくないという。

前立腺がんや乳がん治療ではホルモン療法を行うことが多い。ホルモン療法の方法は1日1回の服用。つまり、適応する治療がホルモン療法ならば、希望さえすれば通院そのものが必要なく、訪問診療だけで治療を続けることができるわけだ。

もちろん、定期的な通院が外出のきっかけになって、心身ともにリハビリに繋がることもあるだろう。しかし、さまざまな事情で通院が難しい場合、訪問診療を受けるという選択肢があることを、知識として持っておきたい。

総合病院には「医療連携室」が必ずある。ここで相談すると、自宅に訪問可能なクリニックを紹介してくれる。連携室には地域の情報が集まってくるので、評判のよいクリニックの情報も聞ける。ホームページなどで個人的に探すより、連携室のソーシャルワーカーに相談したほうが、よい情報に巡り合えることも覚えておきたい。

 

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Posted by 伊都