1学年30分の運動会

日々のこと

青空

今日は小学生の娘の運動会。とはいっても、コロナ禍のため1学年30分のみ、児童、保護者ともに入れ替え制のミニ運動会だった。

全員が白帽子をかぶって

全学年いつも通り登校し、1学年ずつ校庭に現れる。他の学年が運動会をしている間は、通常授業が行われるという前代未聞の運動会。開始時間の午前8時20分、トップバッターの5年生だけが校庭に並び、他学年はめいめいの教室で普段通りの授業が始まった。

前日に配られた見開きのプログラムには「午前8時20分 開会式」とあり、その時間になると、児童の声で「2021年度、運動会を始めます」という短い放送が校内全体に響いた。この放送を、児童たちは皆、校舎内、それぞれの場所で聞いていたわけだ。いま、運動会が始まったんだな…と思いながら。

校庭に整列して「開会式」の放送を聞いた5年生は、すぐに100メートル走に入った。100メートル走といえばクシコスポストがレースを盛り上げるのが常だが、それもない。1位、2位、3位も決めない。紅白対抗でもないので全員が白帽子をかぶっていた。

白帽子

それでも、100メートル走が始まった瞬間、スタート位置に立つ子どもたちの目は真剣そのもの。心なしかいつもよりフライングの回数が多いのも、気持ちが前のめりになっている証だったのか。走り終えた後は皆、勝ち負け関係なく仲間を応援し、転んだ友達を最後まで励まし、めいめいに2年ぶりの運動会を必死に楽しんでいた。

子どもたちがマスクを外した瞬間

100メートル走を終えると、即、集団演技へ。雨続きの直前1週間、短い時間の中で練習したであろう子どもたちは、色とりどりの旗を懸命に振って5年生の作品を作り上げた。

林間学校もお祭も遠足もすべて中止になった1年間、普段は給食以外はマスクをして過ごしているようだが、この日だけは、皆がマスクを外して顔を見せてくれた。

正確にいうと、100メートル走を走っている十数秒間と、集団演技の音楽が流れているそのときだけ、皆、マスクを外していた。

「運動会におけるマスク着用については、各家庭の判断に任せます」という一斉メールが学校から送られてきたのは2日前。各家庭、いろんな判断があっただろう。話し合ったご家庭もあったかもしれない。だけどこの日、走る瞬間、踊る瞬間、ほとんどの子どもたちが、きっと自身の判断でマスクを外したのではないかと、そんな気がして、なんだか泣けた。

何が正解なのかはわからない。学校も先生方も、何とか運動会を実現させようと方法を探り、ギリギリの判断で開催してくださったのだろう。そして、子どもたちは30分という短い時間を、それぞれの学年の運動会として心に刻んだと思う。

騎馬戦もなし、組体操もなし、楽しみだったリレーもなくなったことは残念だったけれど、それでも2年ぶりの運動会、100メートル走のスタート地点に立つと同時に、子どもたちがマスクを無造作にポケットにつっこみ、その瞬間、表情がキリッと輝いたことを私は忘れない。

旗

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
↑ブログ村の「ライフスタイルブログ」ランキングに参加しています。応援クリックお願いします。