フラメンコのおさらい会

日々のこと

flamenco

昨日、フラメンコの発表会を終えた。

舞台化粧で駆け抜ける

発表会といっても、昨年に続き、今年も、サークルメンバーだけでお互いの踊りを見合う会。発表会というより「おさらい会」だ。

それでも、人前で踊るのはやっぱり緊張するし、ハリが出る。コロナ自粛で家に篭ることが多かったからか、体力がガクンと落ちて、思うように体がリズムに乗れなくなったことに気づいたのは1カ月ほど前だった。

それからは、お天気のいい日は、短い時間でもできるだけ外を歩くようにした。体力がそう簡単に戻るとは思えなかったけれど、体は意外とすぐ反応してくれると知った。歩き出して数日後のお稽古では、その前の週より、心なしか体が動いた。

そんなこんなで迎えた「おさらい会」当日。一駅隣の駅近フラメンコスタジオを2時間借りて行う内輪の会。控室があるわけでなく、前後に他の団体の練習が入ってもいるので、時間もキツキツ。メイクなど支度する時間はない。

だから、家でほぼメイクを仕上げ、髪型もフラメンコ仕様、挙句に、着替える場所もないと見越して、家を出る段階で、すでにフラメンコブラウスも着た。スカートさえ履き替えれば、そのまま舞台に出られる状態だ。

せめて舞台化粧を施した顔を帽子で隠そうかと、つば広の黒い帽子を被ってみたら、怪しさがさらに増したので、やめた。もう開き直って、ここは堂々と行こう。というわけで、薄手のコートを羽織り、いざ出発。

シギリージャからアレグリアスへ

とか言いつつ、この日ばかりは、エレベータで誰にも会いませんように……と願った。舞台化粧バッチリの50女にエレベータで遭遇するって怖いだろうなあ~と思いながら。

駅までの道のり、誰にも会わなかったというより、会ったかどうかわからない。なにしろ、駅を目がけて脇目もふらず黙々と歩いたし、たとえ誰かに会っていても、きっと相手は私と気づかなかっただろう。

とにかく一駅、電車に乗り、そそくさと待ち合わせの改札口に向かうと、舞台化粧の集団を発見!皆、サングラスをかけたり、帽子を被ったり、いろいろしてるけど、一様に怪しい。十分、怪しい。

そして、お互いクスクス、なんだかおかしい。隣の駅なのに、どこか遠足にでも来た気分。集団になると、さほど恥ずかしくもないから不思議だ。ヘンテコな集団に見られるのも、なんだか悪くない。

会場となるスタジオには定刻に到着。皆でいっきに会場を作り、リハーサルから本番へ。

観客は誰もいない、自分たちで互いを見合うだけの会だけど、フラメンコギターの音色とカンテの唄声は、やっぱり練習にはない臨場感に溢れていて、一瞬でフラメンコの世界へ導いてくれた。あっという間の2時間だった。

この2年、緊急事態宣言が出るたびに公民館が休館になって練習できなかった。途中で途切れた振り付けが、日を追うごとに薄れていき、もうフラメンコはできなくなるんじゃないかと思ったこともあった。3カ月の休館を経て公民館が再開したとき、一番に活動を本格始動したのが私たちのフラメンコサークルだったんじゃないだろうか。

30度超えの真夏日でも、窓を開け、扉も開け、サーキュレーターを回し、汗だくで踊った。だから、小さい会ではあったけど、こうして「おさらい会」ができてよかった。

1年間練習してきた「シギリージャ」に区切りをつけて、来週からは、新しい踊りを始める。

シギリージャは悲しみの曲だった。次はアレグリアス。喜びだ。さて、どんな喜びを踊れるだろうか。今から楽しみだ。

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