なにげに難しいマスク選び

日々のこと

マスク

2年ほど前、しばらくどこに行ってもマスクが買えず、困り果てた時期があった。

マスクが買えなかったころ

コロナウイルスというワケのわからないウイルスが日本で初めて確認されたのが2020年1月。その直後、2月末には、どこに行ってもマスクが売っていなかった。その状況は、けっこう長い間、続いた。

あの時期、娘のマスクだけでも確保したくて、どれほど薬局やスーパー、コンビニを回ったことだろう。1,2度、運よく7枚入りの袋を買えたことはあるが、それとて心もとない数だった。

そんなとき、友人からアイリスオーヤマの通信販売を教えてもらい、マスク販売の日時にパソコン前にスタンバイした。設定時間ピッタリにクリックをしたものの、やはり購入希望者が殺到して、パソコンはフリーズ。

「お待ちください」の文字の前で、ただ待ち続けるしかなかった。一度目は結局、買えなかった記憶がある。翌週、待つことほぼ1時間後、なんとか児童用30枚をゲットできた。

ちょっと大きめのほうがラク?!

あれから2年、今も変わらずマスク生活が続くけど、マスクが買えないなんてことはなくなった。

どこへ行ってもマスクは各種、取り揃えられている。さまざまなカラー、立体性、柔らかさ、耳紐の素材まで、なんといろいろあることか。気づかぬうちに、マスク業界は一大産業に成長していた。

付け心地とか、こだわればいろいろあるのだろうけど、私自身にこだわりはない。はじめのころは「小さめサイズ」を付けていたけど、1年ほど前から「普通サイズ」に変えたことぐらいだろうか。大きめのほうがラクだということに気づいた。

ところで、娘。

初期のころ、なんとか手に入れたマスクが合っていたのように思えて、ずっとそれを使ってきた。彼女も1年以上「児童用サイズ」を使っていたが、1年ほど前「小さめサイズ」に変更した。

顔はそうそう大きくなるものではないと思うけど、人間、慣れてくると「ちょっと大きめ」のほうがラクなのかもしれない。

娘用のマスクは買い置きしてあり、20枚ぐらいずつ、マスク箱なるものに入れておくのだけど、先日、出がけにマスク箱が空になっていることに気づいた。

買い置きから出してくる時間がなかったので、手近にあった以前の私の「小さめサイズ」を付けていったのだが……。

帰ってきた娘、「こっちのほうがいい!」と言い出したのだ。

なんでも、普段つけているマスクはサイドに切り込みが入っていて、それが頬っぺたに当たってちょっと痛いのだと言う。

付け心地のよいマスクって?

え? なぜ、今まで言わなかったのだろう。

いや、たぶんずっとそれを使っていたから「こういうものなんだ」と思っていたのだろう。たまには違うものも使ってみるものだね。

ちなみに、その切り込みは、メーカーが頬に密着させるためにわざわざ入れている企業努力の証。でも、これも合う合わないってあるんだなあ。

そんなわけで、数日前から、私が以前使っていた「小さめサイズ」を使うようになった娘。これはずいぶん前に、どこかの薬局で見つけて買ったもののはず。どこだったかなあ……。

そんなことを思っていたら、久しぶりに、あっちこっちマスクを探して、自転車で駆け回っていた日々を思い出した。

あれから2年。変わったのはマスクの心配がなくなったことぐらいかもしれない。

2回目のワクチンを終えて一安心したのも束の間、オミクロンという感染力の強い変異が起き、2022年の年明けと同時に感染爆発。じっとして、感染拡大が落ち着くのを待つしかない日々。3回目のワクチンなんて、いつ打てることか。

ようやくオミクロンがピークアウトしたかと思ったら、次の変異ウイルスが確認されたなんて報道を聞いたときは、おもわずテレビを消した。

マスクとの生活はまだしばらく続きそう。せめて、学校生活で外すことのできないマスク、なるべく付け心地のよいものを探してやりたい。

 

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